第3節　地域の足の確保

1　地域住民の生活に必要な生活交通路線の確保

(1)地方鉄道の活性化等

　地方鉄道^(注)は、地域における住民の足として、また、地域経済の発展のために重要な役割を果たしているが、その経営は概して厳しいものとなっている。
　このため、地方鉄道事業者が行うサービス改善、経営合理化及び安全性の確保のための設備整備に対して、近代化補助の活用や税制上の特例措置を講じる等、地方公共団体とともに支援している。特に平成16年度からは、安全性緊急評価の結果を踏まえて緊急に安全対策を講じる必要から、緊急保全整備事業等への支援を拡充している。

(注)地方鉄道とは、1)「中小民鉄」、2)「転換鉄道」(地方交通線対策の一環として旧国鉄の経営から引き継がれた鉄道のうち、第三セクター等により経営されているもの)、3)「地方鉄道新線」(国鉄改革の一環として新線建設工事が凍結されていた路線のうち、第三セクターが経営することを前提に、日本鉄道建設公団により工事が再開されたもの)の3者を指す。