(3)自由で公正な海外建設市場の形成に向けた取組み

　近年の海外建設市場は、1997年(平成9年)のアジア経済危機以降厳しい状況が続いており、2003年度(平成15年度)における我が国建設業の海外受注額は8,982億円と最盛期(1996年度(平成8年度))の56.4％にとどまっている。しかし、中国・インドやASEAN諸国などは潜在的な成長力が高く、今後も我が国建設業にとって有望な市場である。WTOにおける地球規模の貿易の自由化、韓国やASEAN諸国とのEPA／FTAなど二国間の経済連携への取組みがそれぞれ活発化していく中で、対外経済交渉を通じて我が国建設業が持つ優れた技術力、管理能力が海外で一層発揮できる市場環境の形成を図っていく。