第I部 安全・安心社会の確立に向けた国土交通行政の展開 

3 テロ事件発生の懸念

 海外では2004年(平成16年)3月のスペイン・マドリードでの列車同時多発爆破テロ事件、2005年(平成17年)7月の英国・ロンドンでの地下鉄等同時多発爆破テロ事件等、公共交通機関を標的としたテロ事件が続発している。さらに、同年10月、インドネシア・バリ島において日本人を含む多くの死傷者が生じる爆弾テロ事件が発生するなど、近年アジア地域でのテロ事件発生割合が高くなっており、テロ事件の脅威は我が国の周辺地域にまで及んできている。
 海外との間の人流・物流が増大している中、我が国においてもテロ対策の重要性は増している。今後も国民生活や経済活動を支える重要な基盤である陸・海・空の交通機関や空港、港湾、ダム等の重要施設等におけるセキュリティの向上等に全力を挙げて取り組み、テロ事件の未然防止と安全確保に努める必要がある。

 
図表I-2-6-4 テロ事件地域別割合の推移

テロ事件地域別割合は、ラテンアメリカ、中東に比べ、アジアでのテロ事件発生割合が高くなってきている。
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