第I部 安全・安心社会の確立に向けた国土交通行政の展開 

3 踏切対策の強化・スピードアップ

 運輸の安全性確保の観点から、踏切問題の解消も早期に解決すべき重要な課題である。平成17年7月に国土交通省が実施した「踏切問題市民アンケート」によると、全体の約9割の回答者が踏切対策は重要と回答し、そのうちの約7割が踏切対策は非常に重要で、そのスピードアップが必要と回答している。
 最近の「開かずの踏切」での死傷事故の発生等も踏まえ、踏切道における事故防止と交通の円滑化を図るため、連続立体交差事業等の「抜本対策」と、踏切部歩道の拡幅、横断歩道橋等の整備、遮断時間の短縮を図る高度な踏切遮断機(「賢い踏切」)の導入等の「速効対策」を両輪として、「開かずの踏切」対策を始めとした踏切対策のスピードアップに努めることが重要である。

 
図表I-3-2-2 遮断時間を短縮する「賢い踏切」のイメージ

対策前の踏切では、スピードの速い列車も遅い列車も警報開始が同じ地点であるが、賢い踏切では、新たな警報地点を追加し、無駄な踏切待ちを解消することができる。

 

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