第II部 国土交通行政の動向 

(4)交通結節点の整備

 鉄道駅やバスターミナル等の交通結節点は、様々な交通施設が集中し、大勢の人が集まるため、都市再生の核として高い利便性と可能性を有する。このため、交通結節点改善事業や都市再生交通拠点整備事業等を活用し、交通機関相互の乗換利便性の向上や鉄道・幹線道路により分断された市街地の一体化等により、都市交通の円滑化を図るとともに、拠点としての整備を図っている。
 また、鉄道利用者の利便性や安全性の向上を図るため、鉄道駅総合改善事業により、都市整備と一体的にホームやコンコースの新設等駅機能の総合的な改善を行っている。
 平成17年度においては、交通結節点改善事業は新宿駅地区(東京都)等約180箇所、都市再生交通拠点整備事業は小田原駅前地区(神奈川県小田原市)等約25箇所、鉄道駅総合改善事業は三日市町駅(大阪府)等7箇所で実施している。
 また、交通結節点を中心とした都市の再生を更に促進するため、道路・都市事業と鉄道事業の同時採択により整備のスピードアップを図る駅・まち一体改善事業を、下井草駅及び東長崎駅(いずれも東京都)の2箇所で実施している。
 さらに平成17年度には、地方公共団体や鉄道事業者等で構成する協議会が策定した、施設ごとではなく全体として最適な計画に基づく事業に対し助成することにより、効率的な事業実施を図る駅まち協働事業を創設し、三宮駅前南地区(神戸市)で実施している。

 
図表II-3-2-1 駅・まち一体改善事業の事例(東長崎駅(東京都))

東京都東長崎駅では、駅・まち一体改善事業によりきょうじょう駅舎の改築を行っている。南北自由通路・エレベーター・エスカレーターを設置し、バリアフリー化を図っている。

 

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