第II部 国土交通行政の動向 

2 安心して暮らせる都市の形成

(1)基幹的広域防災拠点の整備

 大都市圏の市街地において、大規模な地震等による甚大な被害が発生した際に、我が国の政治・経済諸機能を早急に回復するため、広域的な防災活動の核となる基幹的広域防災拠点等の形成及び陸・海・水・空の輸送機能の確保等による拠点間のネットワークの形成を関係機関と連携して進めている。
 都市再生プロジェクト第一次決定を受け東京湾臨海部においては、関係機関との役割分担の下、東京都有明の丘地区において公園事業、川崎市東扇島地区において港湾事業を活用して基幹的広域防災拠点の整備を進めている。また、緊急時の物資輸送確保のため、地方公共団体と協力し、防災船着場及び緊急河川敷道路の整備を進めている。
 近畿圏においては、「京阪神都市圏広域防災拠点整備基本構想」を基に、基幹的広域防災拠点の整備の実現に向けて検討を進めている。

 
図表II-3-3-5 首都圏の基幹的広域防災拠点

首都圏の基幹的広域防災拠点として、首都圏広域防災拠点のヘッドクォーターとなる有明の丘地区と、国内からの救援物資等の広域物流コントロールセンターとなる東扇島地区を整備している。

 

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