第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 「ユニバーサルデザイン」の考え方を踏まえた鉄道施設の整備 〜つくばエクスプレス、福岡市交通局3号線の取組み〜

 平成17年8月につくばエクスプレス(常磐新線:秋葉原〜つくば間)が開業しました。つくばエクスプレスでは、誰にでも快適かつスムーズに移動できるように、段差のない床、ゆとりのある改札口、音声案内を備えた案内板、使いやすいトイレ等、随所に工夫を凝らしたユニバーサルデザインに基づく設計により先導的な施設整備を行いました。
 このような考え方は、同年2月に開業した、福岡市交通局3号線(七隈線:橋本〜天神南間)でも取り入れられています。この路線においては、多岐にわたる関係者からの意見を聴取しながら整備を進め、エレベーターはプラットホームの中心に設置し、車いす使用者等の動線ができるだけ短くなるよう配慮するなど、誰もが使いやすい連続した一体感のある施設となっています。
 少子高齢化が進む我が国で、誰もがその個性と能力を十分に発揮し、生き生きと安全で豊かに暮らせる社会。国土交通省では、このような社会を実現するため、「ユニバーサルデザイン」の考え方を踏まえた、総合的な鉄道施設のバリアフリー化を促進しています。

 
音声案内を備えた駅構内案内板(つくばエクスプレス)
 
プラットホームの中心に設置されたエレベーター(福岡市交通局3号線)

 

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