第II部 国土交通行政の動向 

第5節 快適な暮らしの実現

1 下水道整備の推進

(1)下水道整備の現状と課題

 下水道は、生活環境の改善、トイレの水洗化等の役割を担う、快適な生活に不可欠な社会資本である。その普及率は平成16年度末において、全国平均で68.1%(農業集落排水施設、浄化槽等を含む汚水処理人口普及率は79.4%)にまで達したものの、地域別には整備水準に大きな格差がある。特に人口5万人未満の中小市町村における普及率は36.3%(汚水処理人口普及率は59.6%)と低い水準となっている。
 こうした地域別の整備格差のほか、都市型浸水被害に対応する浸水対策、合流式下水道の改善、閉鎖性水域における高度処理の推進等の新たな課題へ対応した事業にも取り組んでいる。

 
図表II-4-5-1 人口規模別下水道処理人口普及率(平成16年度末)

人口規模別の下水道処理人口普及率は、人口規模100万人以上のところにおいては98.4%、人口規模50万から100万人のところにおいては80.8%、人口規模30万から50万人のところにおいては77.8%、人口規模10万から30万人のところにおいては70.4%、人口規模5万から10万人のところにおいては56.5%、人口規模5万人未満のところにおいては36.3%であった。全国平均は68.1%であった。
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