第II部 国土交通行政の動向 

(3)国内航空ネットワーク充実のためのソフト施策

 地方航空ネットワークの維持・拡充等を図るため、着陸料の軽減措置や発着枠の配分の工夫を行っている。東京国際空港(羽田)の発着枠の配分については、航空会社評価枠(注1)の評価項目に地方路線を含む全国的な航空ネットワークの形成・充実への貢献度を取り入れること等により、ネットワーク充実への優遇措置としている。また、平成16年9月には、地方航空ネットワークの維持・形成のために、少便数路線(1日3往復以下の路線)を減便する場合には他の少便数路線にのみ転用できることとし、17年12月には、17年度以降に配分した新規優遇枠(注2)について、多様な輸送網の形成のため東京国際空港(羽田)の着陸料が軽減されている路線以外の路線(新千歳、伊丹、福岡及び那覇路線)への転用を制限する新たな制度を導入した。


(注1)航空会社の事業活動について一定の評価項目による評価を基に配分する発着枠
(注2)新規航空会社の参入促進又は事業拡大に優先的に配分する発着枠

 

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