第II部 国土交通行政の動向 

(2)国際海上輸送の現状

 我が国は経済活動を維持していく上で必要なエネルギー資源や食糧の多くを海外に依存しており、その大半を輸送する外航海運は国民生活・経済活動を支える極めて重要な役割を担っている。2004年(平成16年)の世界の海上輸送量は、トンベースで65億トン(対前年比6.7%増)、トンマイルベースで27兆6,350億トンマイル(対前年比6.9%増)となり、トンベース、トンマイルベース共、過去最高を記録した。このうち、我が国の海上貿易量は、9億4,174万トン(対前年比2.7%増)と世界の海上輸送量の14.4%を占めており、シェアは年々微減傾向にあるものの、依然として大きいと言える。このような海上輸送による貿易物資の安定輸送を確保するためには、今後とも我が国商船隊の役割が重要である。

 

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