第II部 国土交通行政の動向 

(6)火山砂防対策

1)噴火等による火山災害発生地域の緊急防災対策
 噴火等の活発な火山活動による火山泥流や土石流等の広域的かつ大規模な土砂災害に対し、緊急的かつ機動的に火山災害防止対策を実施するため、火山砂防激甚災害対策特別緊急事業を有珠山(北海道)、三宅島(東京都)で実施している。

2)火山地域における警戒避難体制の整備
 火山地域における住民の安全確保と市町村の火山防災ステーションによる緊急対策の実施に資するため、光ファイバ網の整備等により、気象情報・火山活動情報と土砂災害に関する情報を共有化し、関係省庁と地方公共団体が連携して防災活動を行う体制を整備している。

3)火山噴火緊急減災対策計画の策定
 火山噴火時に発生が想定される種々の土砂災害による被害を減災するために、平時より火山噴火時に行う火山監視、情報収集・伝達、緊急施工、避難計画等の対応を定めた「火山噴火緊急減災対策計画」の策定を関係省庁と連携して推進している。平成17年度は、富士山、浅間山ほか、計5火山で検討している。

 
図表II-6-1-14 火山噴火緊急減災対策計画イメージ図

火山噴火時に発生が想定される種々の土砂災害による被害を減災するために、平時より火山噴火時に行う火山監視、火山防災ステーションの情報機器整備、火山山麓緩衝帯の確保、無人化施工、緊急支援資材の備蓄等の対応を定めた「火山噴火緊急減災対策計画」の策定を関係省庁と連携して推進している。

 

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