第II部 国土交通行政の動向 

(1)幹線道路における交通事故対策の重点的実施

 幹線道路における事故が、特定の区間に集中していることから、交通事故統合データベースにより抽出された死傷事故率が高い交差点等3,956箇所(事故危険箇所)について、都道府県公安委員会と道路管理者の連携の下、交差点改良、歩道等の整備、道路照明の設置等の事故抑止対策を集中的に実施している。また、「事故危険箇所」に加えて、平成17年度からは「優先度明示方式」(注)を導入することにより、死傷事故率の高い区間を抽出し、重点的に交通事故対策を実施している。
 また、科学的な分析に基づく交通事故対策を推進するため、「交通事故対策・評価マニュアル」及び「交通事故対策事例集」を作成し、個別の交通事故対策の立案・実施に活用している。

 
図表II-6-2-8 事故危険箇所対策の例

死傷事故率が高い交差点等3,956箇所について、都道府県公安委員会と道路管理者の連携のもと、右折導入ろ・右折レーンの設置等の交差点改良、横断歩道位置の変更、自転車通行帯の設置等の歩道等の整備、道路照明の設置等の各種事故抑止対策を集中的に実施している。


(注)死傷事故率の高い区間を順に並べて、優先的に事故対策をすべき区間を明示する方式

 

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