第II部 国土交通行政の動向 

(7)各分野における多国間の取組み

1)道路分野での取組み
 世界道路協会(PIARC/WRA)に設置されている技術委員会に委員を派遣し、積極的に活動している。また、アジアオーストラレイシア道路技術協会(REAAA)の活動にも参加し、国際活動を推進している。

2)港湾分野での取組み
 韓国・中国との三国間では、北東アジア港湾局長会議を毎年秋に開催しており、2005年(平成17年)8月には北京において、「港湾開発・管理等の政策の進展」等をテーマに、活発な議論を行った。また、日韓中三国による共同研究(クルーズの振興、フリー・トレード・ゾーン(FTZ(注))モデルの構築、港湾構造物の信頼性設計法関連)の2年目の成果が報告されており、引き続き活発な研究が進められている。

3)海上保安の分野での取組み
 北太平洋地域の各国海上保安機関との間で長官級会合を開催し、密航・密輸等の従来型の海上犯罪の取締りに加え、海上テロ対策等の海上セキュリティの確保において、多国間の連携・協力を推進している。また、海図等の改善を行うIHOの条約改正に我が国は積極的に貢献している。

4)地図分野の取組み
 我が国は、統一形式のデジタル地理情報を全陸域で整備する「地球地図プロジェクト」の国際運営委員会事務局を担当し、地球地図データ第1版を2007年(平成19年)に完成させるため、各国のデータ整備支援、西アフリカでの地球地図セミナー開催等の普及活動を進めている。また、国連アジア太平洋地域地図会議の推進母体であるアジア太平洋GIS基盤常置委員会の事務局を務めている。


(注)自由貿易地域又は指定保税地域と呼ばれる地域

 

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