第II部 国土交通行政の動向 

(5)踏切道の改良推進

 踏切道における事故防止と交通の円滑化を図るため、踏切道の立体交差化等を積極的に進めてきた。しかし、大都市圏を中心とした「開かずの踏切」(注)等は、踏切事故、地域分断及び慢性的な交通渋滞の原因となり、魅力的で快適なまちづくりを行う上で大きな課題となっている。こうした状況の中、道路管理者及び鉄道事業者の協力の下、全国の踏切を対象に踏切交通実態総点検を実施しており、早期に点検する必要性が高かった約2,600箇所について先行的に実施した結果、「開かずの踏切」等の緊急対策踏切約1,800箇所を抽出し、その結果に基づき速効対策約1,100箇所及び抜本対策約1,400箇所を検討すべき踏切として抽出した。
 今後は、この結果を踏まえ、道路管理者及び鉄道事業者により策定された整備計画により、連続立体交差事業等の「抜本対策」と歩道拡幅、賢い踏切の導入等の「速効対策」の両輪により、総合的な踏切対策を着実に進める。


(注)ピーク時の遮断時間が40分/時以上の踏切

 

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