第II部 国土交通行政の動向 

4 我が国の海洋権益の保全

(1)尖閣諸島等における領海警備の強化

 我が国を囲む領海、排他的経済水域等においては、一部境界が未画定であることに起因する問題が生じているが、海洋権益の保全のためには、領土の保全のみならず、海洋における秩序の維持が極めて重要である。
 平成18年8月には台湾活動家等、10月には香港活動家等によって、魚釣島周辺海域での領有権主張活動が行われたが、巡視船艇等による厳正かつ適正な対応により、上陸を阻止している。
 海上保安庁は、尖閣諸島領海において、常時巡視船艇を配備し、定期的に航空機によるしょう戒を行うなど、厳正な警備に取り組んでいるほか、巡視船艇への補給、航空機との連携等の拠点機能を強化した巡視船の整備に取り組んでいる。
 また、我が国排他的経済水域においては、我が国の同意のない調査活動を行っている外国海洋調査船を発見した場合には、外交ルート及び現場における無線等を通じた中止要求を厳重に行うなど、適切に対処している。

 

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