第2節 観光立国の実現に向けた取組み 

2 観光産業の国際競争力の強化及び観光の振興に寄与する人材の育成

(1)宿泊産業の活性化
 宿泊産業をはじめとする観光産業の新たなビジネスモデルを構築し、普及・啓発するため、平成20年度から客室稼働率の向上や業務の共同化・効率化等に関する6件の実証事業を実施し、データの収集・分析等を行った。

(2)観光の振興に寄与する人材の育成
1)観光カリスマ塾の開催
 観光地域の活性化の核となる人材育成のため、全国各地の観光カリスマ(注)を講師として迎え、成功ノウハウの伝授、現場体験活動等を行う観光カリスマ塾を、平成20年度は、鹿児島県指宿市等8地区で開催した。
2)観光関係人材育成のための産学官連携方策の推進
 観光学部・学科を有する大学、業界団体、関係省庁からなる「観光関係人材育成のための産学官連携検討会議」を開催し、人材育成に関する情報や課題の共有を進めるとともに、「インターンシップモデル事業」の実施や「カリキュラムワーキンググループ」の設置等、観光産業を担う人材育成の取組みを推進している。
3)観光地域づくり人材を育成する取組みの支援
 各地域における観光地域づくりを担う人材を育成するために、平成20年6月に「観光地域づくり人材育成シンポジウム」を開催するとともに、同年10月に「観光地域づくり人材育成支援メーリングリスト」を開設し、観光地域づくり人材育成に取り組む団体や組織のネットワーク化を進めている。
4)観光立国教育の推進
 子供たちの「旅をする心」を育み、また「将来の地域づくりの担い手」を育成するため、児童・生徒によるボランティアガイドの普及を促進するとともに、「観光立国教育」の推進を図っている。


(注)観光地の魅力を高め、観光振興を成功に導いた人々として、関係省庁と連携した「観光カリスマ百選」選定委員会において認定された観光カリスマが全国で活躍している。

 

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