第5節 危機管理・安全保障対策 

コラム 北海道洞爺湖サミットにおける警備対策

 我が国が議長国となって平成20年7月に開催された北海道洞爺湖サミットにおける警備対策としては、国土交通省関連として、公共交通事業者や重要施設管理者等へのテロ対策の徹底・強化の指示を始めとした以下の措置等がとられました。なお、関係機関の連携した取組みの結果、サミット開催期間中、特段の問題事案は発生しませんでした。
 国土交通省では、今後とも日常の様々なテロ対策の施策のほか、多客期やこのような大きなイベント等での警備強化の取組みを図っていきます。
 
会議場周辺海域で警戒に当たる巡視船艇

・公共交通事業者や重要施設管理者等における自主警備策の再徹底
・利用者に対し、政府広報や事業者のポスター・車内放送等により、不審者・不審物への対応、危険物の持込禁止等について周知
・船舶や空港において、乗客及び手荷物等についての保安検査の強化
・保安対策を講じている国際港湾施設において、外国人船員の制限区域再入場時における身元確認を徹底
・出発ロビーの旅客カウンターのみで行っていた本人確認を搭乗ゲートでも実施(サミット開催時期より恒久的措置化)
・洞爺湖サミット会場上空周辺に飛行制限区域を設定
・海上保安庁による洞爺湖サミット会場周辺海域及び東京湾をはじめ全国の重要施設等の警戒警備の強化

 

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