2 空港への交通アクセス強化
鉄道による都心からの所要時間について、世界の主要空港(ロンドン、パリ、香港等)は、おおむね30分以内であるのに対し、成田国際空港については50分台であり、主要国の中で最も長くなっていることから、利便性の向上と国際競争力の強化を図るためにも、大幅に短縮する必要がある。このため、北総鉄道と成田国際空港を接続する成田高速鉄道アクセス線の整備を進めており、平成22年7月17日に予定されている同線の開業により、都心から成田国際空港までの所要時間を30分台とする。また、京成電鉄日暮里駅における乗換利便性の向上を図るための駅改良を実施した。
また、自動車による空港アクセス強化のため、東京外かく環状道路東側の整備等、高速道路ネットワークの整備を推進している。
一方、東京国際空港(羽田)への鉄道アクセスについては、京浜急行電鉄空港線の容量拡大、横浜方面からの直通列車の増発等を図るため、京急蒲田駅の改良を進めている。
さらに、首都圏の国際競争力を維持・強化していく観点から、東京国際空港(羽田)・成田国際空港の一体的活用を推進するにあたり、東京駅と両空港間及び両空港間の鉄道アクセスの更なる強化を図るための調査、検討を実施している。