第4節 産業の活性化 

4 航空事業の動向と施策

 平成20年度のわが国航空企業の輸送実績については、原油高騰等の影響や同年秋以降の世界的な景気の後退などにより、国内旅客が9,066万人(対前年度比約4.4%減)と2年連続で減少し、国際旅客も1,586万人(対前年度比約10.2%減)と大幅に減少した。
 21年当初に発生した新型インフルエンザの影響等による、急速な需要の落ち込みにより、航空会社の経営が厳しいものとなっている。22年1月19日には、日本航空が企業再生支援機構に支援の申込みを行い、裁判所に対して会社更生法の適用申請を行った。日本航空は、企業再生支援機構による全面的な支援の下、裁判所の関与により透明性・公平性を確保しつつ、国民目線に立った確実な再生を図ることとなった。同社は、我が国の航空ネットワークの重要な部分を担っていることから、政府としても同社が再生を果たすまでの間、必要な支援を行うこととしている。
 
図表II-5-4-11 航空旅客の推移

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