第3節 豊かで美しい自然環境を保全・再生する国土づくり
1 生物多様性保全の取組み
(1)生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向けた取組み
平成22年10月に愛知県名古屋市で開催される、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、条約戦略計画の改訂(ポスト2010年目標の策定(注))が主要議題の一つとなっており、22年1月には、良好な河川・港湾・海岸環境や都市部における緑地・水辺空間の保全・再生・創出を推進することなどを盛り込んだ日本提案が条約事務局に提出された。
(2)生物多様性国家戦略の改定
平成20年に、国家戦略の策定を国の義務とする生物多様性基本法が施行されたため、生物多様性条約に基づいて策定した「第三次生物多様性国家戦略」を改定し、22年3月に、法定の「生物多様性国家戦略2010」が閣議決定された。このうち、国土交通省は、国土空間的施策等に位置付けられている取組みを推進している。