2 二国間交渉を通じた主な取組み
(1)二国間のEPA/FTA(自由貿易協定)締結への対応
我が国では積極的にEPA/FTA締結に向けた政府間交渉を行っており、世界の国・地域と11のEPAが発効している。我が国の運輸、建設業等の国際競争力の強化及び海外展開の推進の観点から、相手国における外資規制の撤廃・緩和等のサービス分野の自由化、相手国の政府調達に関する市場開放及び参加機会の拡大を推進するとともに、人的交流拡大の観点から、相手国との観光分野における二国間協力にも取り組んでいる。
(2)日米間における経済協議の枠組みへの対応
日米間の対話を通じて持続可能な成長の促進を図る「成長のための日米経済パートナーシップ」において、「規制改革及び競争政策イニシアティブ」等に参加し、海運自由化、公共工事等における各種課題について意見交換を行っている。
(3)各分野における二国間の取組み
交通分野では、日EU間では環境、航空・鉄道の安全確保等、日英間では鉄道・海事分野等、日仏間では鉄道、集約型都市構造等、日越間では高速道路、鉄道、港湾等、日中及び日韓間では環境、物流、公共交通等についてなど様々な内容について定期的に協議を実施している。
河川・砂防分野では、韓国、中国、フランス、イタリア及び米国との間で二国間会合を開催し、情報交換、技術協力等を推進している。
海上保安分野では、ロシア、中国、韓国、インドの海上保安当局との間の協力文書に基づき、海上治安、捜索救助、海洋環境保全等の連携・協力を進めている。