2 観光産業の国際競争力の強化及び観光の振興に寄与する人材の育成
(1)宿泊産業の活性化
観光産業における新たなビジネスモデルの構築を目的として、旅館街での客室稼働率向上・業務共同化等の先導的な取組みを支援するため、平成20・21年度の2年間で21件の実証事業を実施しており、22年度はこれらの実証事業の追跡調査及び事業評価を行い、ビジネスモデル構築における成功事例や課題を整理し、ガイドラインを取りまとめるとともに、その普及・啓発を図るためのセミナーを開催した。
(2)観光の振興に寄与する人材の育成
1)観光関係人材育成のための産学官連携方策の推進
観光産業を担う経営マネジメント人材育成を目的として、平成22年10月に「観光経営マネジメント教育推進ワーキンググループ」を開催し、産学官連携による人材育成を推進している。あわせて、インターンシップ実施における企業・大学双方の受入内容等についての認識の共有化及び手続の簡素化等を目的とした「インターンシップモデル事業」を実施している。
2)観光カリスマ塾の開催
観光地域の活性化の核となる人材育成のため、全国各地の観光カリスマ注を講師として迎え、成功ノウハウの伝授、現場体験活動等を行う観光カリスマ塾を、平成22年度は9地区で開催した。
3)観光地域づくり人材を育成する取組みの支援
地域の自主的・自立的な観光地域づくり人材育成の取組みを促進するため、地域の人材育成の指針となるガイドラインの策定に向け、「観光地域づくり人材育成ガイドライン案」に即した研修を実施した。また、平成22年5月に「観光地域づくり人材シンポジウム」を開催するなど、地域のネットワーク化を進めている。
4)観光立国教育の推進
子ども達の「旅をする心」を育み、「将来の地域づくりの担い手」を育成するため、「観光立国教育」の推進を図っている。