6 感染症対策
(1)鳥インフルエンザへの対応
鳥インフルエンザは、平成16年2月に山口県において発生が確認されて以来、散発的に発生が確認されていたが、22年10月に北海道稚内市の野鳥の糞から鳥インフルエンザウイルスが検出されたのを皮切りに各地の野鳥において感染が確認された。また、島根県、宮崎県、鹿児島県などの家禽において疑似患畜が確認されたため、殺処分などの対策がとられた。国土交通省においても、必要な対策を講じるために「国土交通省鳥インフルエンザ対策本部」を設置し、現地への連絡要員の派遣、散水車・照明車等の機材提供、直轄国道上での車両消毒用マットの設置等地方公共団体等が行う防疫対策への協力を行った。
(2)口蹄疫への対応
口蹄疫については、平成12年の発生事例を最後に近年、発生は認められなかったが、22年4月に宮崎県川南町において発生が確認され、最終的に発生事例は292を数え、牛・豚等の殺処分の累計は約29万頭に上った。国土交通省においても、現地対策本部要員の派遣、散水車・照明車等の機材提供、直轄国道上での車両消毒用マットの設置等地方公共団体等が行う防疫対策への協力を行った。また、口蹄疫により甚大な被害を受けた宮崎県に対する政府の口蹄疫対策本部による復興支援策の取りまとめに協力した。