第1節 交通ネットワークの整備 

4 空港への交通アクセス強化

 世界の主要空港(ロンドン、パリ、香港等)は、鉄道による都心からの所要時間がおおむね30分以内であるのに対し、成田国際空港は50分台であった。しかし、平成22年7月に北総鉄道と成田国際空港を接続する成田高速鉄道アクセス線が開業したことにより、都心からの所要時間は30分台まで短縮された。また、これに合わせ、京成電鉄日暮里駅における乗換利便性の向上を図るための駅改良を実施した。さらに、自動車による空港アクセス強化のため、東京外かく環状道路東側の整備等、高速道路ネットワークの整備を推進している。
 一方、東京国際空港(羽田)への鉄道アクセスについては、京浜急行電鉄空港線の容量拡大、横浜方面からの直通列車の増発等を図るため、京急蒲田駅の改良を進めている。
 さらに、首都圏の国際競争力を維持・強化していく観点から、東京都心と東京国際空港(羽田)・成田国際空港との鉄道アクセスの改善を図るため、押上駅付近から東京駅を経由し、泉岳寺駅付近へ至る鉄道短絡線の整備について調査・検討を実施している。
 また、関西国際空港へのアクセス改善方策についても調査・検討を実施している。
 
図表II-5-1-10 首都圏空港への交通アクセス強化

図表II-5-1-10 首都圏空港への交通アクセス強化

 

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