(2)地方部における生活交通の確保・維持
地方部においては、都市部と比べ、自家用車による移動が多く見られるが、公共交通の空白地帯が広がれば、自家用車を利用できる者と、子供をはじめとして自家用車を利用できない者との間に生活行動の範囲の格差が生じることが懸念される。地域における鉄道やバスは通学・通勤等の足として重要な役割を担っており、これらの生活交通を確保・維持することが重要であるが、一方で、バス事業者においては、人口減少等による利用者の減少等を受け、独立採算ではその経営が難しい状況となっている(図表224)。