第2節 循環型社会の形成促進

2 循環資源物流システムの構築

(1)海上輸送を活用した循環資源物流ネットワークの形成

 循環型社会の構築に向けて循環資源の「環」を形成するため、循環資源の広域活動の拠点となる港湾をリサイクルポート(総合静脈物流拠点港)として全国で22港指定している。リサイクルポートでは、岸壁等の港湾施設の確保、循環資源取扱支援施設の整備への助成、官民連携の促進、循環資源の取扱いに関する運用等の改善を行っている。

 
図表II-8-2-3 リサイクルポートの指定
図表II-8-2-3 リサイクルポートの指定

(2)廃棄物海面処分場の計画的な確保

 港湾整備により発生する浚渫土砂や内陸部での最終処分場の確保が困難な廃棄物等を受け入れるため、海面処分場の計画的な整備を進めている。特に大阪湾では、大阪湾フェニックス計画に基づいて広域処理場を整備し、近畿2府4県168市町村から発生する廃棄物等を受け入れている。また、首都圏で発生する建設発生土をスーパーフェニックス計画に基づき海上輸送し、各地の港湾等の埋立用材として広域利用を行っている。


テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む