第2節 国際協力・国際連携の取組みを通じたイニシアティブの発揮

コラム ISO国際水ワークショップの開催

 多くの公的な国際標準を作成するISOは、平成23年3月に開催された理事会において、上下水道等の水に関連する国際規格化を推進すべく、新規タスクフォース“Implementation Task Force on Water”を設置しました。その後、タスクフォースの勧告に従い、1)水に関連する規格開発の認識を向上し、それに係わる技術を広め、水の知識及びベストプラクティスを共有し、世界規模で必要とされるソリューションを広めること、2)世界的な水への挑戦に取り組むための規格化の提案及び調査を行うこと、3)水分野における新たなISO規格の開発のための優先順位を特定し、具体的な行動計画を特定することを目的とし、24年7月25日〜26日に「日本において水に関する国際ワークショップ」が開催されました。
 ワークショップには22カ国から約150名の関係者が参集し、水分野の国際標準の取組みについて議論を行いました。その結果、優先的にISO規格を開発すべき項目として、1)漏水対策、2)下水再生利用、3)下水汚泥有効利用、4)浸水対策等の14項目が決定されました。
 ワークショップの結果を踏まえ、汚泥の有効利用や再生水に関するISOへの規格提案が行われており、水分野の標準化が一層加速化していくと見込まれます。

 
ワークショップの様子
ワークショップの様子



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