◯5 観光産業の強化と人材の育成
(1)観光産業の強化
平成25年4月に取りまとめられた「観光産業政策検討会」の提言を受けて「旅行産業研究会」を開催し、海外OTA(オンライン・トラベル・エージェント)の台頭やインターネット取引の増大に対応した旅行産業の今後のあり方や、観光新興国の台頭等旅行業を取り巻く環境の変化にあわせた標準旅行業約款制度の見直しなどについて、有識者による議論を行った。
(2)観光産業の人材の育成
地域の観光が魅力あるものとなるためには、その中核である宿泊産業が活力を維持・増進していくことが不可欠であるため、ホテル・旅館の若手経営者層・後継者を対象に、高い経営能力を有した人材を育成するために、意欲のある地域・近隣の大学が連携して人材育成プログラムを実施した。
また、観光産業に対する理解の促進と就業意識の醸成のため、観光関係団体や観光関連企業の協力を得て、大学生を対象としたインターンシップモデル事業を実施した。
(3)観光旅行の安全の確保
平成24年に発生した関越自動車道における高速ツアーバス事故、中国の万里の長城付近における遭難事故等を受け、旅行業における組織的な安全マネジメントのあり方の検討を行った。
さらに、関越自動車道における高速ツアーバス事故を受けて開催した検討会の結果を踏まえて策定した「高速・貸切バスの安全・安心回復プラン」に基づき、安全性向上に向けた取組みを実施した。