◯4 国際会議等のMICE分野の国際競争力強化
国際会議等(MICE)注は海外の人と知恵を我が国に呼び込む重要なツールであり、誘致・開催を促進することは、ビジネス機会・イノベーションの創出や地域への大きな経済効果を生み出し、国・都市の競争力・ブランド力の向上を促す等の幅広い意義を有している。そのようなMICEの重要性向上と市場の拡大を背景に、アジアの競合国では積極的な誘致活動を展開している。そのため、日本のMICEの国際競争力が相対的に低下しつつある中、これを強化することが必要である。
平成25年6月に閣議決定された「日本再興戦略」において、「2030年にはアジアNo.1の国際会議開催国としての不動の地位を築く」という目標が掲げられ、これを実現するため、新たな施策として、1)海外競合都市との厳しい誘致競争に打ち勝つことのできる「グローバルMICE戦略都市」の選定と育成、2)国際会議誘致の啓蒙・広報活動等を行う「MICEアンバサダー」に、学会等で国内外に影響力のある方々を任命、3)歴史的建造物や公的空間等で会議・レセプションを開催することにより特別感や地域特性を演出するユニークベニューの利用促進等の取組みを実施した。
MICE誘致の取組みの結果、9月には、2017年の「第23回世界神経学会議」(参加予定人数7,000名)、2018年の「第11回国際水協会世界会議」(同6,000名)、2021年の「第22回国際栄養学会議」(同4,500名)等の大型国際会議の日本開催が決定した。