第2節 自然災害対策
我が国の国土は、気象、地形、地質等が極めて厳しい状況下にあり、毎年のように地震、津波、水害・土砂災害等の自然災害が発生している。平成25年においても、台風第18号や台風第26号等により各地で甚大な被害が発生した。また、気候変動による外力の増大や東日本大震災の経験等を踏まえ、自然災害対策に備えた国土の全域にわたる強靭な国づくりの重要性はますます高まっており、老朽化対策、事前防災・減災対策を抜本的に強化し、ソフト対策を適切に組み合わせつつ、命と暮らしを守るために緊急に必要とされているインフラ整備を着実に推進する必要がある。特に発生が懸念されている南海トラフ巨大地震や首都直下地震に対して、国土交通省として実施する活動を早急に取りまとめる必要がある。