◯2 国土交通分野におけるインフラシステム輸出の考え方
国土交通省においても、「インフラシステム輸出戦略」に基づき、国土交通分野におけるインフラシステム輸出を推進することとしているが、競合する諸外国との競争に勝ち抜き、我が国企業が受注を獲得するためには、ハードとソフトが一体となって安全で信頼性の高いシステムを構築するといった我が国の強みを発揮し、相手国のニーズに柔軟に対処していくことが必要である。
そのため、トップセールスや国際会議での情報発信等を通じプロジェクトの川上(構想段階)からの参画をめざすとともに、我が国の技術・基準の国際標準化や相手国でのスタンダード化を通じ、我が国企業が参画しやすい環境を整備する。また、巨額の初期投資や長期にわたる整備、需要リスクといった交通・都市インフラ分野における課題に対応する他、海外で事業展開する企業のトラブル等の解決を支援する等、我が国企業の受注と事業展開を多角的に支援していく。