第3節 国際標準化に向けた取組み

コラム 「水の再利用」に関する国際標準化に向けた取組みについて

 多くの国際標準を作成するISOは、平成25年6月に「水の再利用」全般に係る国際標準化に向けた検討を行うための専門委員会(TC282)を設置しました。我が国はTC282の幹事国として議論をリードしていくこととなりますが、幹事国の取得は水分野では初めてのこととなります。
 「水の再利用」の国際標準化については、気候変動に伴う地球規模の渇水リスクの高まりや世界的な人口増加等を背景に世界の水市場が拡大する中で、膜処理技術等の日本が世界に誇る再生水技術に関して主導的に国際標準規格を策定することにより、同技術の海外展開等、国際競争力の強化を図ることを狙いとしています。
 
TC282で国際標準化が期待される膜処理技術
TC282で国際標準化が期待される膜処理技術

 26年1月に、第一回TC282が東京において開催され、10カ国(日本、イスラエル、中国、カナダ、エチオピア、フランス、韓国、シンガポール、米国、オーストリア)41名が出席し、会議における基本方針が確認されたところです。この第一回会議に続き、第二回会議については同年11月にイスラエルにおいて開催を予定しており、国際標準化の取組みの本格化、議論の加速化を図ってまいります。
 
TC282会議(東京)の様子
TC282会議(東京)の様子



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