■2 地球環境の予測・研究
気象庁及び気象研究所では、世界全体及び日本付近の気候の変化を予測するモデルの開発等を行い、世界気候研究計画(WCRP)等の国際研究計画に積極的に参加している。気象研究所では、炭素循環過程等を含む地球システムモデルの開発及び温暖化予測研究を行っており、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書(平成25〜26年に公表)に対し積極的に貢献した。また、気象庁では、24年度に、高度化した地域気候モデルを用いて従来詳細な日本周辺の温暖化予測を示した「地球温暖化予測情報第8巻」を公表した。
国土技術政策総合研究所では、将来における気候変動に対応するための方策を治水や利水、環境の観点から多面的に検討し設定するために必要となる技術的基盤の提示を目的としてこれまで実施してきた研究の成果を「気候変動適応策に関する研究(中間報告)」として25年に公表した。