■2 自然・歴史や文化を活かした地域づくり
(1)我が国固有の文化的資産の保存・活用等に資する国営公園の整備
我が国固有の優れた文化的資産の保存及び活用等を図るため、国営公園の整備を推進しており、17公園が開園している。平成27年度には、国営飛鳥・平城宮跡歴史公園(飛鳥区域)において、キトラ古墳周辺地区等の整備を行った。
(2)古都における歴史的風土の保存
京都市、奈良市、鎌倉市等の古都においては、「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)」に基づき、建築物等の新・増・改築、宅地の造成等行為の制限を行うとともに、土地の買入れなどの古都保存事業や普及啓発活動等を実施することにより、歴史的風土の保存を図っている。
(3)歴史的な公共建造物等の保存・活用
地域のまちづくりに寄与するために、長く地域に親しまれてきた歴史的な官庁施設の保存・活用を推進している。歴史的砂防施設(平成28年3月31日現在、重要文化財2件、登録有形文化財191件)については、施設及びその周辺環境一帯を地域の観光資源の核として位置付け、環境整備を行うなど、新たな交流の場の形成に資する取組みを促進している。
(4)歴史文化を活かしたまちづくりの推進
地域の歴史や伝統文化を活かしたまちづくりを推進するため、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(歴史まちづくり法)」に基づき、53市町(平成28年3月31日現在)の歴史的風致維持向上計画を認定し、計画に基づく取組みを支援している。また、良好な景観や歴史的風致の形成を推進するため、景観・歴史資源となる建造物の改修等の支援を行った。