第1節 インフラシステム海外展開の促進

コラム トップセールスの精力的な推進

 平成27年度中、国土交通大臣・副大臣・大臣政務官は、相手国の政府要人に対して我が国インフラシステムのトップセールスを行いました。ここでは、鉄道分野を中心とする4つの事例を紹介します。

(1)石井国土交通大臣のマレーシア出張
 27年11月、石井国土交通大臣は、日ASEAN交通大臣会合に併せて、マレーシア、シンガポール、タイの運輸大臣と、日本の新幹線のシステムのトップセールスや交通分野における協力等について、それぞれ二国間会談を行いました。また、ナジブ・マレーシア首相を表敬するとともに、同国のワヒド首相府大臣、ハミド陸上公共交通委員会議長とそれぞれ会談を行い、マレーシア・シンガポール高速鉄道に関して、新幹線の優位性に加え、日本政府として資金面や人材育成面での最大限の支援を行う用意があることを伝えました。
 
リオ・マレーシア運輸大臣との会談
リオ・マレーシア運輸大臣との会談

(2)米国フォックス運輸長官の訪日
 27年11月、石井国土交通大臣は、米国のフォックス運輸長官と山梨県都留市において超電導リニアに試乗しました。試乗後、フォックス運輸長官からは、「輸送の奇跡でリニアがここまで来ているのは、日本におられる多くの方々の研究のたまもの」との発言がありました。
 また、翌日の会談では、交通分野における協力に関する共同声明に署名するとともに、鉄道分野、特に高速鉄道に関する具体的な協力内容について意見交換する「日米鉄道協力会議」の立ち上げについても合意されました。
 
フォックス米国運輸長官の訪日
フォックス米国運輸長官の訪日

(3)山本国土交通副大臣のインド出張
 27年10月、山本国土交通副大臣は、インドで日本鉄道セミナーを開催し、我が国の質の高い鉄道について、経済性や安全性、持続可能性、快適性等の側面から理解の促進を図りました。セミナーには、約150名の参加者が来場し、立ち見も出る盛況ぶりでした。また、スレッシュ・プラブー鉄道大臣と会談し、ムンバイ〜アーメダバード高速鉄道への新幹線の導入を働きかけました。
 
山本国土交通副大臣のインド出張
山本国土交通副大臣のインド出張

(4)江島国土交通大臣政務官の英国出張
 27年11月、江島国土交通大臣政務官は、国際海事機関(IMO)第29回総会に併せて、英国運輸省のロバート・グッドウィル政務次官(当時)と会談し、英国の高速鉄道計画(HS2)に関し、我が国の鉄道システムの導入等についてトップセールスを行いました。
 
江島国土交通大臣政務官と英国運輸省グッドウィル政務次官との会談
江島国土交通大臣政務官と英国運輸省グッドウィル政務次官との会談


テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む