第2節 国土交通省における新たな技術・サービスの社会実装の取組み状況

コラム 中長距離相乗りマッチングサービス

 道路運送法において、自家用自動車は、原則として有償で運送の用に供してはならないとされています。一方、運送行為が行われない場合には発生しないガソリン代、道路通行料及び駐車場料金を運転者が利用者から収受する場合には、有償運送には該当しないため、同法の規定の適用対象外となっています。
 移動にかかるガソリン代、道路通行料を割勘する中長距離相乗りマッチングサービスの「notteco」は、同社によると、2007年からサービスを開始しています。
 
図表2-2-28 中長距離相乗りマッチングサービスの仕組み
図表2-2-28 中長距離相乗りマッチングサービスの仕組み

 このサービスは、インターネット上で同乗者を募り、移動にかかるガソリン代と道路通行料を同乗者間で割勘するもので、相乗りで1台あたりの乗車人数が増えることで、走行車両が減るため、環境負荷が減り、渋滞緩和や駐車場不足の解消にも貢献できるとのことです。
 なお、同社によると2017年春から、地域住民の生活交通の確保が問題となっている北海道天塩町において、天塩町と稚内市をつなぐ新しい移動手段として、天塩町と連携し、実証実験が行われています。


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