第1節 我が国の変化

第1節 我が国の変化

■1 人口減少・少子高齢化

 我が国の総人口は、戦後、増加を続けていたが、2008年(平成20年)の1億2,808万人をピークに減少に転じ、2018年現在、1億2,644万人に至っている。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計(出生中位(死亡中位)推計)によると、総人口は2065年には約8,808万人にまで減少することが予測されている。また、生産年齢人口(15〜64歳)についても、1995年の8,726万人をピークに減少に転じ、2018年には、7,545万人となっている。同研究所の将来推計によれば、2065年には約4,529万人にまで減少すると見込まれている(図表I-1-1-1)。
 
図表I-1-1-1 我が国の人口推移
図表I-1-1-1 我が国の人口推移
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 我が国における合計特殊出生率は、戦後、低下を続け、2005年(平成17年)には、戦後最低の1.26となった。その後、微増傾向にあり、2015年(平成27年)には、近年では最高の1.45を記録している。一方、出生数は平成を通じて減少傾向にあり、2017年(平成29年)には過去最低の94万人となっている(図表I-1-1-2)。
 
図表I-1-1-2 出生数と合計特殊出生率の推移
図表I-1-1-2 出生数と合計特殊出生率の推移
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 また、我が国の高齢化率注1は、平成においても上昇し続け、2017年(平成29年)には27.7%と過去最高となっている(図表I-1-1-3)。我が国の高齢化率は、2025年には3割を超え、2050年には4割弱にまで達するなど、これまでにない超高齢社会を迎えると推計されている。なお、諸外国と比較すると、2005年(平成17年)には、世界で最も高齢化率が高くなっている。
 
図表I-1-1-3 日本の高齢化率の推移
図表I-1-1-3 日本の高齢化率の推移
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注1 総人口に占める高齢人口(65歳以上)の割合。


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