コラム 〜海洋状況表示システム「海しる」運用開始〜
平成30年度、海上保安庁は、政府関係機関等が保有する様々な海洋情報を地図上に重ね合わせて表示できるウェブサービス「海しる(海洋状況表示システム)」を構築し、平成31年4月から運用を開始しました。
近年、我が国において、津波等の自然災害や海洋汚染への対応が課題となっています。他方、海洋は、海運・造船業、観光業及び水産業等の振興や再生可能エネルギー等の開発によって、我が国に成長と繁栄をもたすものであることから、海洋環境の保全との調和を図りつつ、海洋の開発及び利用を促進することが重要となっています。
海しるを通じて地球全域を対象とする情報やリアルタイムの情報を広く民間事業者、行政機関等に提供することにより、災害や事故の発生・被害状況の把握といった海洋の安全保障のみならず、海運、水産業、再生可能エネルギー等の開発といった海洋の産業活動の促進等、海洋に関する幅広い産業の生産性向上に寄与します。
今後も、海上保安庁はユーザーニーズ等を踏まえ、海洋状況表示システムの機能強化を行っていきます。
*海洋状況表示システムは以下のURLから誰でも自由に利用可能です。
(URL https://www.msil.go.jp/)