コラム 生産性革命プロジェクト ダム再生〜地域経済を支える利水・治水能力の早期向上〜
近年、頻発する渇水や洪水により、企業等の生産活動に支障を及ぼすリスクが増大しています。このリスクを早期に軽減するためには、新たな施工技術の導入等を行い、既設ダムの貯水能力を最大限活用することが有効です。
国土交通省では「生産性革命プロジェクト」の一つとして、既設ダムを運用しながら有効活用する「ダム再生」を推進しています。ダム再生は、堤体のわずかなかさ上げにより貯水容量を大幅に増加させること、短時間で経済的に完成させて早期に効果を発現させることなど、様々な特長を有しています。
国土交通省では平成31年度から新たに「北上川上流ダム再生事業」、「藤原・奈良俣再編ダム再生事業」、「岩瀬ダム再生事業」に着手するとともに、「ダムの利水容量を洪水調節等に暫定的に活用する制度」及び「ダム事業をより効率的に実施するため、付替・移設を行わなかった施設の水没により生じた実損額を補償する制度」を創設しました。