第II部 国土交通行政の動向 

2 都市公園等の整備

(1)都市公園等の整備の現状
 都市公園等は、国民の多様なニーズに対応するための基幹的な施設であり、1)避難地等となる防災公園の整備による安全・安心な都市づくり、2)少子・高齢化に対応した安心・安全なコミュニティの拠点づくり、3)循環型社会の構築、地球環境問題への対応に資する良好な自然的環境の保全・創出、4)地域の個性を活かした観光振興や地域間の交流・連携のための拠点づくり等に重点を置き、国営公園、防災公園等の整備や古都及び緑地の保全を、効率的かつ計画的に実施している。
 平成18年度末現在の都市公園等整備状況は、93,399箇所、111,307haとなっており、一人当たり都市公園等面積は約9.3m2となっている。また、国営公園については、19年度には17箇所で整備を推進しており、そのうち19年10月に「南のムラ」を新たに供用した国営吉野ヶ里歴史公園を始めとする16公園で供用を開始している。
 
国営吉野ヶ里歴史公園(南のムラ)

国営吉野ヶ里歴史公園(南のムラ)

(2)快適な暮らしに資する都市公園等の機能の充実
 都市公園等においては、身近な自然的環境とのふれあいの場や日常的な健康づくりの場等、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の人々が都市空間で快適に暮らすためのニーズに対応するため、健康運動施設の整備や公園施設のバリアフリー化等を行うとともに、都市の安全性を高めるため、オープンスペースの確保を推進している。
 また、平成18年に発生したプール事故を受け、関係各省と連携し19年3月に「プールの安全標準指針」を作成した。

 

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