第II部 国土交通行政の動向 

コラム 運輸安全マネジメント評価開始から1年を迎えて

 平成18年10月に開始した運輸安全マネジメント評価は、企業等の品質管理の自己評価基準であるISO9000シリーズを参考にした制度で、いわゆる指導・処分といった性格のものではなく、安全確保のための助言等を中心に事業者との対話を重視し、取組みの向上を図るものです。具体的には、「安全管理規程に係るガイドライン」の14項目に沿って評価を行います。
 
安全管理規程に係るガイドラインの内容

安全管理規程に係るガイドラインの内容

 国土交通省は、制度開始後1年が経過した19年9月に、これまでの評価結果の全体概要を次のとおり取りまとめました。
(1)経営トップのリーダーシップの下、「安全管理規程」の作成・届出、「安全統括管理者」の選任・届出等の基本的な枠組みはおおむね構築されている。
(2)一方で、制度が始まって間もないことから、安全管理体制の構築・改善に必要な取組み(ガイドライン3)、7)、8)、10)、11)、12))について、多くの事業者が取組み途上である。
 今後は、評価を行った事業者からの意見等を踏まえ、シンポジウム等による本制度の周知・啓発、模範となる取組み事例の収集・提示、各種研修の受講等を通じた評価員の能力の充実・強化等を図っていきます。

 

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