第II部 国土交通行政の動向 

4 ヒートアイランド対策

 近年、郊外と比較して、都市の中心部における顕著な高温化が都市の環境問題の一つとして大きくクローズアップされている。このヒートアイランド現象は、空調機器等からの人工排熱の増加、緑地・水面の減少、地表面の人工化等が主な原因と言われている。
 こうした状況から、総合的・効果的なヒートアイランド対策を推進するため、関係府省連絡会議において、平成16年3月「ヒートアイランド対策大綱」を策定した。同大綱は、ヒートアイランド対策の基本方針を示すとともに、人工排熱の低減、地表面被覆の改善、都市形態の改善、ライフスタイルの改善の4つの目標を掲げて、関係省庁の具体的な対策を体系的に取りまとめたものである。国土交通省は、緑とオープンスペースの機動的確保等の対策を重点的に推進している。
 大綱に盛り込まれた対策の進捗状況については毎年点検を行うとともに、ヒートアイランド現象のメカニズムの解明、技術開発や対策手法の高度化の状況等を踏まえて、必要に応じ、大綱の見直しを柔軟に実施することとしている。今後は、さらに、大綱を踏まえ、より具体的かつ総合的な対策を検討していく。
 
図表II-7-6-1 ヒートアイランド監視

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図表II-7-6-2 ヒートアイランド対策

図表II-7-6-2 ヒートアイランド対策

 

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