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国土交通白書 2020

第7節 海洋の安全・秩序の確保

コラム 中国公船の確認日数等が過去最多に

 尖閣諸島は、南西諸島西端に位置する魚釣島、北小島、南小島、久場島、大正島等からなる我が国固有の領土です。尖閣諸島周辺の領海の面積(約4,740km2)は東京都と神奈川県の面積を足した面積(約4,605km2)とほぼ同じ広さです。海上保安庁では、この広大な海域で、昼夜を分かたず、巡視船艇・航空機により領海警備を実施しています。

 令和元年の尖閣諸島周辺の接続水域内において、中国公船を確認した日数は282日で、延べ隻数は1097隻となっており、これは平成26年の243日、25年の819隻を上回り、いずれも過去最多となりました。

 また、尖閣諸島周辺の接続水域において、中国公船を連続して確認した日数も令和元年は、64日間(平成31年4月12日から令和元年6月14日まで)となっており、これは平成26年の43日間(同年8月9日から9月20日まで)を上回り過去最長のものです。

 このように、尖閣諸島周辺海域を巡る情勢は依然として予断を許さない中、海上保安庁では、領土・領海を断固として守り抜くとの方針の下、冷静に、かつ、毅然とした態度で今この瞬間も対応を継続しています。

尖閣諸島周辺海域図