
国土交通白書 2020
第1節 交通ネットワークの整備
■4 空港への交通アクセス強化
空港への鉄道アクセスの更なる改善のため、主要な国際拠点空港等へのアクセス線の整備等に向けた取組みを推進している。
東京圏では、平成28年4月に取りまとめられた交通政策審議会答申「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」に記載のプロジェクトのうち、羽田空港と多方面とを結ぶ羽田空港アクセス線(東山手ルート)については、JR東日本が事業主体となることを前提に環境影響評価に着手したほか、羽田空港発着列車の増発のための京急空港線引上線の新設については、京急電鉄と空港関係者との間で事業着手に向けた調整が進められている。
大阪圏では、令和元年7月に、関西国際空港と新大阪駅・大阪都心部を結ぶなにわ筋線の鉄道事業許可を行った。今後、令和13年春の開業に向けて整備を推進していく。
また、天神南・博多間の延伸を予定している福岡市地下鉄七隈線は、福岡空港と天神地区とのアクセスの改善に寄与する路線であり、令和4年度の開業に向けて引き続き整備を進めていく。一方、国家戦略特区内の空港へのバスによるアクセスの改善については、運賃や運行計画の提出期間の短縮など手続の弾力化を可能とする所要の措置を講じている。