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国土交通白書 2020

第3節 産業の活性化

■4 航空事業の動向と施策

 航空産業を取り巻く状況は、年度前半までは燃油市況が上昇した一方、年度後半は燃油市況が年末にかけ急落した後、年初から再び上昇が続く中で、LCCの路線拡充や訪日外国人の増加等もあり、航空旅客数は国内・国際ともに7年連続で増加している。我が国航空企業の輸送実績についてみると、30年度は国内旅客は1億390万人(前年度比1.7%増)と、国際旅客は2,340万人(前年度比約4.5%増)となり、いずれも過去最高の輸送実績となった。

図表II-6-3-13 航空旅客数の推移(本邦社)
図表II-6-3-13 航空旅客数の推移(本邦社)
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 平成24年3月以降、我が国においてもLCCの参入が相次いでおり、令和2年1月時点で運航している本邦LCCは4社となっている。ピーチ・アビエーションは国内21路線、国際19路線、ジェットスター・ジャパンは国内23路線、国際7路線、春秋航空日本は国内3路線、国際6路線、エアアジア・ジャパンは国内2路線、国際線1路線に就航するなど事業が拡大している。我が国の30年の本邦LCCの旅客数シェアは、国内線で10.2%、国際線で26.1%となっている。