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国土交通白書 2020

第5節 海洋環境等の保全

コラム 海洋環境保全推進活動について

 海上保安庁では、「未来に残そう青い海」をスローガンに、海事・漁業関係者などへの法令遵守意識の高揚を目的とした海洋環境保全講習会の開催や、一般市民の方々を対象とした海浜清掃活動や環境教室の開催などを通じ、海洋環境保全に関する指導・啓発に取り組んでいます。ここでは、主な活動を2つ紹介します。

(1)「未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」について

 海上保安庁では、将来を担う子どもたちへ海洋環境保全思想の普及を図る等を目的として、毎年「未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」を開催しており、令和元年は、全国の小中学生から31,145点の作品応募がありました。

 応募作品の中から厳正なる審査の結果、特別賞(国土交通大臣賞)1点、海上保安庁長官賞3点等の受賞作品を決定しました。

 また、同コンクール開催20回記念として、海上保安庁の海洋環境保全啓発活動に欠かせないものとなっている環境紙芝居「うみがめマリンの大冒険」にちなんだ特別賞「うみがめマリン賞」を設け、受賞作品1点を決定しました。
 作品については、様々な場所で展示したほか、各種広報で活用することにより、広く海洋環境保全思想の普及を図っています。

特別賞(国土交通大臣賞)受賞作品
特別賞(国土交通大臣賞)受賞作品
「うみがめマリン賞」受賞作品
「うみがめマリン賞」受賞作品

(2)「海と日本プロジェクト」等と連携した海洋環境保全活動

 海上保安庁では、日本財団が主催する「海と日本プロジェクト」及び環境省と同財団の共同事業である「海ごみゼロウィーク」一斉清掃に協力、参加しています。

 こうした取組みの一環である海浜清掃活動では、全国で統一デザインのごみ袋を使用し、令和元年には全国368箇所、66,992人の参加により約70,000袋ものごみを収集・分類するとともに、環境教室を開催し、身近なごみが海洋環境に与える影響について理解の促進を図りました。

 今後も、多くの方に参加していただける機会を増やし、海洋環境保全思想のより一層の普及を図るべく、同プロジェクト等との連携を強化し、活動を促進します。

一般市民を対象とした海洋環境保全活動
一般市民を対象とした海洋環境保全活動