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国土交通白書 2021

第3節 社会資本整備の推進

コラム 2040年、道路の景色が変わる~人々の幸せにつながる道路~

 令和2年6月に社会資本整備審議会道路分科会基本政策部会の提言として、道路政策ビジョン「2040年、道路の景色が変わる」がとりまとめられました。

 本ビジョンは「人々の幸せの実現」を道路政策の原点におき、概ね20年後の日本社会を念頭に、道路政策を通じて実現を目指す将来・社会像と中長期的な政策の方向性を提案しています。

 策定にあたっては、有識者の意見に加え、中堅職員の提言も反映されています。

○道路の景色はどう変わる? ~5つの将来像~

①通勤・帰宅ラッシュが消滅
②公園のような道路に人が溢れる
③人・モノの移動が自動化・無人化
④店舗(サービス)の移動でまちが時々刻々と変化
⑤災害時に「被災する道路」から「救援する道路」に

○道路行政が目指す「持続可能な社会の姿」と「政策の方向性」

1.日本全国どこにいても、誰もが自由に移動、交流、社会参加できる社会

2.世界と人・モノ・サービスが行き交うことで活力を生み出す社会

3.国土の災害脆弱性とインフラ老朽化を克服した安全に安心して暮らせる社会

・国土をフル稼働し、国土の恵みを享受
・マイカーなしでも便利に移動できる道路
・交通事故ゼロ
・行きたくなる、居たくなる道路

・世界に選ばれる都市へ
・持続可能な物流システム
・世界の観光客を魅了

・災害から人と暮らしを守る道路
・道路交通の低炭素化
・道路ネットワークの長寿命化

 本ビジョンにより、皆様とともに、将来の道路の役割や景色をどう変えていくべきかを考えるきっかけにしたいと考えています。道路政策関係者のみならず、関係省庁、地方公共団体、産業界、大学等研究機関、民間団体等とも議論や連携、具体的取り組みを進め、道路政策のさらなる深化につなげていきます。

 HPもぜひご覧ください(https://www.mlit.go.jp/road/vision/index.html