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国土交通白書 2021

第2節 自然災害対策

第2節 自然災害対策

 我が国の国土は、気象、地形、地質等が極めて厳しい状況下にあり、毎年のように地震、津波、風水害・土砂災害等の自然災害が発生している。令和2年は、7月の前線に伴う大雨(令和2年7月豪雨)、令和2年台風第10号による暴風と大雨など、各地で自然災害が相次いだ。特に令和2年7月豪雨では、西日本から東日本、東北地方の広い範囲で大雨が発生し、多くの地点で記録的な大雨となった。この豪雨によって各地で国管理河川を含む河川の堤防が決壊し、浸水被害が生じるとともに、過去最大クラスの広域で土砂災害が発生した。また、気候変動の影響による水害・土砂災害の頻発・激甚化、南海トラフ巨大地震・首都直下地震等の巨大地震の発生等も懸念されることから、自然災害対策の重要性はますます高まっている。