国土交通省ロゴ

国土交通白書 2021

第5節 海洋環境等の保全

コラム モーリシャス沿岸における油流出事故への対応

 インド洋の島国、モーリシャス共和国沿岸において、令和2年7月25日(現地時間)日本関係船舶であるばら積み貨物船「WAKASHIO(わかしお)」が座礁し、8月6日から約1,000トンの燃料油が海上へ流出する事故が発生しました。

 モーリシャス政府からの要請を受け、日本政府は8月9日、計6名からなる国際緊急援助隊・専門家チームの派遣を決定しました。

 海上保安庁は、同専門家チームへ、油防除等に関する専門部隊である機動防除隊員2名を含む職員4名を8月10日から23日までの14日間にわたり派遣し、現地において、海洋汚染の状況調査、各種現地対策会議への出席、衛星画像の分析結果の提供を実施し、早期の事態収拾に向け貢献したほか、モーリシャス沿岸警備隊に対する油防除に関する指導・助言等を実施し、当庁の油の防除に関する知識・経験を活かしたこれら活動を通して、現場海域からの油の早期除去を支援しました。