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国土交通白書 2021

第5節 海洋環境等の保全

コラム 未来に残そう青い海~海上保安庁の海洋環境保全推進活動~

 海上保安庁では、「未来に残そう青い海」をスローガンに、海事・漁業関係者などへの法令遵守意識の高揚を目的とした海洋環境保全講習会の開催や、一般市民の方々を対象とした海浜清掃活動や環境教室の開催などを通じ、海洋環境保全に関する指導・啓発に取り組んでいます。ここでは、主な活動を2つ紹介します。

(1)「未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」について

 海上保安庁では、将来を担う子どもたちへ海洋環境保全思想の普及を図ることを目的として、毎年「未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」を開催しています。

 令和2年の図画コンクールは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、全国の小中学校では授業日数確保のため、夏季休暇が大幅に短縮される見込みであったことから、地域の教育委員会及び学校の事務負担の軽減等を考慮して、子供たちが手軽に描けて、ポストに直接投函できるよう用紙の大きさを従来の「四つ切りサイズ」から「ハガキサイズ」に変更して開催しました。

 2年は、全国の小中学生から3,706点の応募があり、審査の結果、特別賞(国土交通大臣賞)1点、海上保安庁長官賞3点等の受賞作品を決定しました。

 受賞作品をはじめ全国から集まった作品については、各地でのさまざまなイベントや広報で活用され、広く海洋環境保全思想の普及に貢献しています。

(2)「海と日本プロジェクト」等と連携した海洋環境保全活動

 海上保安庁では、日本財団が主催する「海と日本プロジェクト」及び環境省と同財団の共同事業である「海ごみゼロウィーク」一斉清掃に協力、参加しています。

 こうした取組みの一環である海浜清掃活動では、全国で統一デザインのごみ袋を使用し、2年は全国118箇所、5,916人の参加により、約16,000袋ものごみを収集・分類するとともに、海洋環境保全教室を開催し、身近なごみが海洋環境に与える影響について理解の促進を図りました。

特別賞(国土交通大臣賞)受賞作品
特別賞(国土交通大臣賞)受賞作品
一般市民を対象とした海洋環境保全活動
一般市民を対象とした海洋環境保全活動